
CFPの中で容易な分野といわれる「タックスプランニング」
TUNE自身の体験談を交えながら攻略方法を伝授していきます!
タックスプランニングの攻略方法
まずは試験概要から。
タックスプランニングは、6科目の中でも比較的易しい分野だと思います。
試験得点は、6割越えていれば合格圏内、7割であれば安全ラインといったところです。
難易度は、金融>ライフプランニング>不動産>相続>タックス≒保険とリスクって感じですかね。
CFP試験は、毎年2回(6月と11月)実施されます。1回あたり第一日目と第二日目に分かれておりますが、タックスプランニングは、第2日目の2時限目に予定されています。
試験時間は、120分(50問)で4者択一のマークシート方式です。
配点は1問2点の均一配点(100点満点)
全体傾向とポイントをおさえよう!
一般的には「リスクと保険」が一番易しいという意見も多いですが、保険契約や約款の読取問題は、膨大な情報量から、解答に必要な情報を取捨選択することに一定の時間を要してしまいます。
なので、試験では解答時間の配分を気にしながら解くことになります。
それに比べて、タックスプランニングは計算問題が多く、過去問を解きまくり問題に慣れておくことで、1問あたりの解答スピードのバラツキを抑え一定時間を保つことで、1問目から順番解いていく事が可能です。
タックスプランニングは、説明文の正誤を問う問題よりも、給与所得、不動産所得、事業所得、譲渡所得、配当所得などの事例から所得税を答える問題や、損益通算利用した所得、あるいは法人税や消費税を求める問題など、とにかく「計算問題」による数値を導き出す問題が多い印象です。
計算問題については一定のルールを理解していれば解ける問題が大半なので、過去問を繰り返し解いて、解答スピードを上げていくことに注力するのが良いかと思います。
計算問題で注意したいことがあります。
それは、問題文の4択の数値の中に自分で計算した結果の数値がどれにも当てはまらない事があると、かなりパニくるんです。
頭では解き方を理解しているのに、計算間違いやケアレスミスにより、不正解になってしまうことがあるんです。これってあまりにも、もったいないですよね。。
なので、不注意なミスを発生させない為に、過去問を解きまくって問題に慣れておくことが大事なんですよね。
暗記要素が少ない分野なので、コツを掴めば「リスクと保険」以上に取り組みやすく、高得点を望める分野だと思います。
(1に計算、2に計算、3,4がなくて、5に計算くらいのイメージです笑)
具体的な対策方法を3点教えるよ !!
①CFP受験対策「精選過去問題集」を5回解く
とにかく問題集を解きまくりましょう。本当にこれにつきます。ハイ。
TUNE自身は5回解きました。1日の勉強時間は約2時間です。(他の科目では4回+1回オマケ)
1回目:10問/1日ペース。ほぼ勘です。ごく稀にFP2級レベルでも解ける問題が混じってるかなという印象。分からなところは、即解説を見ながらゆっくり理解していきました。
2回目:15問/1日ペース。1回目にこんな問題解いたっけ?(要は忘れている)と感じる問題の連続。でもかすかな記憶をベースに解ける問題も多少出てきます。
3回目:20問/1日ペース。ここでようやく正答率が50%くらいに。
4回目:25問/1日ペース。正答率が80%~90%に。
5回目:4回目に解いても間違った問題を中心に解く。⇒正答率90%以上が目標です!
4~5回問題を解くと回数を重ねる毎にスピードも上がって来ます。→重要ポイントです。
というのは、冒頭記載した通り、時間配分を上手く行い、短時間でどれだけ多く問題が解けるかがカギとなり、それが合否に直結するからです。
本試験は、2時間(50問)です。
このスピードに耐えれるように、4回目で解く25問/日はタイマーで1h以内(本試験と同条件のスピード感)で実施しました。これで、本試験は慌てる事なく対応できました。
TUUの場合、時間を計って分かったことは、計算問題に恐ろしく時間がかかってしまうことでした。
なので本試験では、理解できていても解くのに時間がかかる問題は躊躇なく後回しにしました。
→「躊躇なく」というところがポイントで、これを瞬時に判断するには、日頃から繰り返し問題を解き慣れておく必要があります。
繰り返し問題を解くことは、理解・記憶の定着を図り正答率を上げるという目的以外に、本試験で理解できていても時間がかかる問題は後回しにして、ベストな時間配分で問題を解くための訓練という側面があるのです。
また、本試験の問題は過去に出題されている問題が多いです。
新しい問題のパターンは、正答率が低いので見た瞬間に後回しにするということが躊躇なくできます。
あと一度解いた問題を忘れた頃に解くという方がたまにいらっしゃいますが、オススメできません。
忘れないウチに何回も解く事が基本です。
(例:タックスの問題集を1回解いたら、次ライフプランの問題集を解くなどはNGです。基本的に一科目を集中的に何回も解き直してスラスラできるようになってから、次の科目を勉強するようにしてください)
・本試験では、①捨てる問題」、②確実に点をとる問題を明確にして悩まない事。
⇒変なこだわりは捨てましょう。
・一科目を集中的に繰り返し問題を解く(他科目への浮気はしない)
②模試を受ける
他の科目では模試は任意でいいと思いますがタックスプランニングに関しては模試受験をオススメします。
上述したように、タックスは計算問題が中心です。
知識を問う問題ではない計算問題だからこそ、環境の変化や頭の冴えや体調によっては、解くスピードも正答率にも影響が出ます。
なのでなるべく本番環境に近い模試で合格圏内を達成し自信をつけてから、本試験に臨むとベストでしょう。
出題頻度が多いポイント
所得税を答える問題
タックスプランニングでは所得税を求める問題が頻繁に出題されます。(問題全体の約7割を占めるので所得税を完璧におさえればそれだけで合格圏内に入ることも可能なんです。
所得に関しては、色々な稼ぎ方・儲け方があり、楽に稼げるものと、一生懸命働かないと稼げないものを同じ税額計算しては、課税の公平性がなくなるという観点があるので、整理して税額計算することが重要ですよ!ということなんですよね。
所得税の計算方法は大きく4段階あります。
⇒収入を10種類に区分し、「各収入-必要経費=所得金額」を計算します。
②課税標準の計算
⇒各所得で出た損失を、他の所得と差し引きする「損益通算」やその年の前年以前3年以内の損失を控除して、課税する基礎となる金額(課税標準)を計算します。
③課税所得金額の計算
⇒「②で求めた課税標準-各種所得控除(14種類)=課税所得金額」を計算します。
④税額の計算
⇒「③で求めた課税所得金額×税率=税額」を計算します。ここでいう税率は、高所得になればなるほど、税率が高い累進税率が適用されます。
法人税、消費税を答える問題
特徴としては、複合問題で出題されることが多い点です。
複合問題とは、1つの資料にぶら下がっている設問が複数あるパターンで出題されるものです。
以下イメージ図になりますが、設問①-(1)が解答出来ないと設問①-(2)が解答出来ないという事はなく、資料が1つにまとめられているだけで、2級/AFPで実施される個別問題の寄せ集めのイメージ(難易度はもちろん違いますが)で、設問それぞれの関連性は無く問題が解けるようになっています。
唯一、面倒くさいのは、「資料」が最初のページにあるので、「設問」のページと行ったり来たりする必要があるくらいです。
問題として多いのは交際費、租税公課、役員と会社の取引、寄付金などです。
また消費税は「免税事業者になるかどうかの判断を問う問題」が定番問題でよく出題されます。
・法人税関連の出題範囲は限定されているので出題傾向を抑えれば恐れる事は無い!
その他(事業税、住民税を問う問題、財務/会計分析を問う問題etc)
経営分析/財務分析を問う問題は年によって難易度が異なるので運次第という気持ちで割り切ってもいいと思います。
そこまで出題頻度も高くないですし。
その他、CFPレベルとしては、法人税の欠損金の繰越期間を計算する問題も、ココ最近は毎年出題されていますね。(ポイントは、繰越期間が7年間 or 9年間を正確に理解しているか)
勉強時間とかかる費用は?
ココではTUNEの過去実績も含めて、ご紹介するよ!
勉強時間
勉強時間は、100~120時間(2ヶ月強)くらいでした。
かかった費用
TUNEが「タックスプランニング」にかけた費用は、約1万円でした。
①教材代 :3,545円(税抜き)
FPKオリジナル CFP受験対策「精選過去問題集」 リスクと保険)
②試験費用:5,500円
【タックスプランニング】オススメのテキストはコレだ!
テキストは、これ一択ですね!
この問題集を徹底的にやりこむ(解きまくる)だけで、合格圏内に届きます。
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